在台外国人として台湾内の問題にどう向き合うか〜ひまわり学生運動から台湾在住日本人が考察〜

大安森林公園

※本記事は旧ブログに2014年3月27日付で公開した投稿を一部加筆修正したものです。

 みなさんも既にご存知だと思いますが、台湾では今中国との間で調印した「サービス貿易協定」の件について学生運動が起こっています。

 実際に多くの学生や大学教授、台湾国民が関心を持っているし、かつメディアも大注目で、テレビのニュース専門チャンネルでは一日中このことについて取り扱っています。

 台湾の未来がかかっているし、台湾への衝撃も大きいので、この問題が注目をあびるのは当然だと思います。

 そして、台湾に関心のある日本人の中でもこの問題に注目している人は多いでしょう。

 その日本人が発する意見の中で少し気になったことがあります。

 それは、むやみやたらに「台湾(の学生)を応援しよう!」というスタンスを取っているということ。

 私は台湾大好きだし、今現在台湾に住んでいますが、これからずっと台湾にいるわけではないと思うので、いわば「過客」です。

 そして、日本に住んでいる多くの日本人はただの「遊客」です。

 このサービス貿易の問題って、本当に台湾にとって大切な問題だからこそ、台湾国民でもない私は、これに関して賛成とか反対とかの意見を表明するつもりはありません。
クラスメイトとかもこの運動に参加している人はいるけど、とりわけ応援するつもりもありません。

 別に私ひとりが応援しても、そんなに影響力はないし、だから応援することについて深く考え過ぎだよと思われるかもしれませんが。

 外国人でも、これからずっと台湾で生きていこうとする人は別ですよ。

 でも、そうでもない人たちが、生半可な知識と気持ちで応援するのはどうなのかなぁと思うのです。

 「応援しよう!」と言っている人の中でいったいでどれだけの人がこの両岸サービス貿易協定の本文に目を通したのでしょうか。

 この問題って経済問題だけじゃなく、主権の問題にも絡むと思うから、ちらっとまとめニュースを読んだだけじゃ理解できないと思うのです。

 わたしは本文すべてに目を通してないし、そんなに両岸関係にも精通しているわけではないので、ぶっちゃけよくわかりません。

 かつ、問題は、サービス貿易協定の内容に加え、それが秘密裏に、ブラックボックスの中で審議が通過させられようとしたことにもあります。むしろこの秘密裏にっていうところに反服貿の学生たちは異議を唱えてるんだと思いますが。

 学生の中には、そもそもこの協定そのものに反対している人もいれば、協定そのものには反対ではないけど、その審査の過程について不満を持っている人もいて、スタンスはまちまちです。

 また、立法院を占拠している学生達に対して反感を持っている大学生もいて「白色正義社会連盟」という団体も立ち上がったそうです。これは、国会を占拠するという行為に対して反対するもので、協定自体への賛否は不明ですが。

 自分の国の未来のために行動に移す学生がこんなにたくさんいるのはすごいと思うし、学生を応援しようと言っている人たちは、単純にこういう勇敢な行動に共感したとか、大好きな台湾で問題が起こってるから助けたいという心優しい人達なんだろうなと思います。

 応援することについて違和感を感じる私がひねくれてるだけかもしれないけど、
台湾の中でもいろんな意見があるのに、軽い気持ちで応援するのってどうなんだろうと思った次第です。

 私が勝手に軽い気持ちでと感じてるだけで、「全然軽い気持ちでなんて応援してない!ちゃんと台湾について理解してるし、真剣に考えてる!」というのであれば失礼しました。

 この件がどうやって収束を迎えるのか、未だによくわかりませんですが、台湾の未来にとって良い結果となるよう静かに見守るのみです。

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