日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』世界先行上映 優しい物語に心が満ちる

青春18×2 君へと続く道

日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』、台湾では3月14日公開ですが、2月14日に台北で行われた先行上映会でさっそく見てきました。

一言で言えば、めちゃめちゃ良かった!!超級好看!!!

主人公は36歳の台湾人男性ジミー(シュー・グァンハン、許光漢)。仕事で壁に直面して台南の実家に戻ったジミーは、18歳の時に恋をした日本人女性アミ(清原果耶)からかつて送られきた手紙を見て、日本への一人旅に旅立つ―という物語。台湾のネット掲示板に2014年に投稿された旅行記(《青春.18 x 2》日本慢車流浪記)が原作になっています。

まずはもう、シュー・グァンハンの演技が素晴らしい!18歳のジミーは台南在住、日本のゲームと漫画が好きで、ちょっと日本語がしゃべれるシャイな台湾の男の子。どこにでもいそうな純朴な感じがすごくかわいくて、親近感がわきます。そしてアミが好きだけどうまく積極的にアプローチできない感じもとってもかわいい。でも36歳になったジミーはぐっと成熟して渋さも加わり、ちょっと憂いを帯びた男性に。2つの時代の役を通して、ジミーがこの18年間にどんな人生を歩んできたのかをしっかり感じさせてくれました。シュー・グァンハンといえば『時をかける愛』(想見你)。こちらも高校生役を演じていましたが、今作と『時を〜』では全然違う(当たり前といっちゃ当たり前だけど)。「シュー・グァンハンをキャスティングしてくれてめっちゃありがとう!」と言いたくなるほどの良さでした。

清原果耶ちゃんも笑顔が素敵な女の子を好演。「こりゃみんな好きになるだろう」という抜群の説得力でした。中国語もお上手。

シュー・グァンハンが日本での一人旅で出会う人として、ジョセフ・チャン(張孝全)や道枝駿佑、黒木華、松重豊、黒木瞳という豪華俳優陣も登場。心温まる交流が繰り広げられます。

作品は台湾パートと日本パートが交互に展開され、台湾パートでは廟や夜市、ランタンなど「ザ台湾」の要素がこれでもかと盛り込まれます。あまり台湾に詳しくない人でも台湾らしさを感じられるし、台湾エンタメファンであれば、「これは!」と思える要素もあちこちに散りばめられていて、これもにくい演出でした。(この部分についてはネタバレにもなるので、公開後にまた書こうかなと考え中)

基になった投稿は旅行記ということもあり、ジミーの目線のみなのですが、映画はより膨らみを持たせていて、涙を誘う物語に仕上がっていました。

kuroqie
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私が好きなアイドルグループ「なにわ男子」の道枝駿佑くん(愛称みっちー)がシュー・グァンハンと共演しているところも個人的には注目ポイントでした。まさかシュー・グァンハンとみっちーが共演するとは思いもよらず、2人が交流するシーンに「おお〜」とぐっと来ました。

ちなみに今回の先行上映は世界先行ということもあり、入場時にスマホをビニール袋に入れさせられるという厳重な不正流出対策がとられていました。徹底ぶりがすごい。上映前には「今回の上映は日本側も重視しているから、台湾の民度の高さを示そう!」とスタッフからの呼びかけもありました。

公開前でネタバレは避けたいので、あまり詳しい感想は書けませんが、とにかく人の優しさがあふれてていて、心がいっぱいになる素敵な作品でした。公開されたらぜひたくさんの方に見ていただきたいです。

台湾では3月14日、日本では5月3日公開です!

上映は台北・西門の「國賓大戲院」の巨大スクリーンで行われました。これはスマホ封印令が解かれた上映終了後に撮ったものです

作品情報

日本公式サイト https://happinet-phantom.com/seishun18x2/

台湾公式フェイスブック: 青春18×2 通往有你的旅程 https://www.facebook.com/seishun18x2TW/

台湾版予告

台湾在住の友達と「台湾版の予告、メイデイ(五月天)も流れてるし、なんかエモくていいよね」という話をしていたのですが、予告編の監督は『返校』のジョン・スー(徐漢強)でした!

日本版予告

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