今週公開の新作台湾映画を紹介していきます(随時更新)。台湾での公開日を掲載しています。鑑賞済みの作品には、コメントを付けました。
目次
同學麥娜絲(Classmates Minus)
ジャンル:フィクション、友情
公開日:11月20日
ドリンク店に集う高校の元同級生4人が、仕事や結婚、恋愛、夢など人生の課題にそれぞれぶち当たる中で、4人の友情が試されるー。
『大仏プラス』のホアン・シンヤオ(黄信堯)監督の新作。金馬奨9ノミネート。
大仏~のスタッフが再集結し、イエ・ルーフェン(葉如芬)とチョン・モンホン(鍾孟宏)がエグゼクティブプロデューサーを、中島長雄(=チョン・モンホン)がカメラマンを務めています。
主要キャストはリウ・グアンティン(劉冠廷)、チェン・レンシュオ(鄭人碩)、ナードウ(納豆)、シー・ミンシュアイ(施名帥)。
この4人はなんとなく異色の取り合わせ。予告編を見ただけでもブラックユーモアな雰囲気が漂ってきます。
なし
弱くて強い女たち(孤味)
ジャンル:フィクション、家族
公開日:11月6日
女手一つで3人の娘を育て上げた母親の70歳の誕生日。祝宴の準備が進む中、音信不通だった夫の訃報を知らせる連絡があってー。
ビビアン・スー(徐若瑄)がエグゼクティブプロデューサー、出演。
母親役に『親愛的房客』のチェン・シューファン(陳淑芳)、娘役にビビアンのほか、『先に愛した人』(誰先愛上他的)のシエ・インシュエン(謝盈萱)、植劇場出身のスン・クーファン(孫可芳)と個性派が揃う点にも注目。
シュー・チェンチエ(許承傑)監督のデビュー作。
第57回金馬奨で6部門にノミネートされています。
切なすぎる…。家族って実は知らないことだらけ。けっこうどこの家でもそうなのかもしれない。
映像がしっとりしていてすごくきれいだった。そして、グルメの都・台南を舞台にした作品だけあって、食べ物がすごく美味しそうに撮られていて、かつ食事が記号的に扱われているのが印象的だった。
中国語タイトル「孤味」の「味」は食事を意味しているのかもしれない。
なし
親愛的房客 Dear Tenant
ジャンル:フィクション、社会、家族、同性愛
公開日:10月23日
大家を看病し、その孫の子供を育てる男性。それはある大切な人を思う行為だった。だが、大家の死後、男性の行為が警察に怪しまれ、次から次に不利な証拠が出てくるー。
モー・ズーイー(莫子儀)主演。監督はチェン・ヨウジエ(鄭有傑)。
モー・ズーイーはこの作品で台北映画祭主演男優賞を受賞。意外にも俳優として賞を獲得したのは初となりました。
戀愛好好說(邦題:越年 Lovers)
ジャンル:フィクション、恋愛
公開日:10月23日公開
日本、台湾、マレーシアの3つの街の年越しを舞台に、3組の恋の物語を描く。岡本かの子(岡本太郎の母)の小説が原作。
日本から峯田和伸、橋本マナミ、台湾からは「共犯」のヤオ・アイニン(姚愛寗)、「台北物語」のオスカー・チウ(邱志宇)らが出演。
日本では2020年12月18日山形・仙台先行公開、2021年早春全国公開。
日本公式サイト:http://etsunen.com
無聲 The Silent Forest
ジャンル:フィクション、サスペンス、学園
公開日:10月15日
台湾の聴覚障害者向け特別支援学校で実際に起きた事件を基にしたサスペンス。 金馬奨8部門ノミネートの注目作。
出演は若手のチェン・イェンフェイ(陳姸霏)、リウ・ズーチュエン(劉子銓)、キム・ヒョンビン に加え、実力派のリウ・グアンティン(劉冠廷) 、 ヤン・グイメイ(楊貴媚) 、タイバオ(太保)ら。
クー・チェンニェン(柯貞年)の初監督作品。エグゼクティブプロデューサーは「お花畑から来た少年」(花甲男孩轉大人)のチュウ・ヨウニン(瞿友寧)と「悪との距離」(我們與惡的距離)のユー・べイホァ(於蓓華)。
すごく独特な空気感が漂う作品。なんとも言えない余韻。音と光が印象的で、ドロドロした重い事件を題材にしているのに、みずみずしさを感じた。この大きな要因は、ヒロインの貝貝を演じた陳姸霏ちゃんにあると思う。透明感やばい。可愛すぎる。
千年一問(Chen Uen)
ジャンル:ドキュメンタリー
公開日:10月8日
2017年に亡くなった台湾の漫画家、チェン・ウェン(鄭問)の創作活動における精神を、日本、香港、台湾、中国の50人を超える漫画、出版関係者へのインタビューを通じて浮き彫りにする。
2020年の金馬奨ドミュメンタリー作品賞にノミネート。
監督は、『フォーリー・アーティスト』(擬音)のワン・ワンロウ(王婉柔)
※アイキャッチはmohamed HassanによるPixabayからの画像です。
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