私は台湾にいつまでいるのか?

夜の行天宮

あけましておめでとうございます。
いつもブログをご覧頂いている皆様、昨年はお世話になりました。
2021年は後半、更新が滞りがちでしたが、2022年もマイペースに続けていくのでどうぞよろしくお願い致します。

では、早速タイトルの件に移ります。

実家から届いた突然の不安な連絡

 新年早々、元日に実家からとても心配な連絡を受けました。

 まだはっきりしない部分が多いので、この件の詳細についてはお伝えするのを控えますが、ずっと目を背け続けてきた「将来どうやって生きていくのか」という問題が突然現実味を帯びてきてしまいました。

 私は2021年で台湾在住満10年を迎え、2020年に永住権も取得したのですが、正直なところ、「40前には日本に帰ろうかな」と以前から薄っすら思っていました。今36なのであと4年もありません。

 なぜ「日本帰国」を考えているかというと、台湾で老後を過ごせる自信がないからです。もし配偶者とかパートナーがいればまた違うのかもしれませんが、残念ながら私は独り身なので、「独りで老後も台湾で過ごせるか?」と考えると、過ごせそうにありません。不動産価格が高すぎることも現実的な一つの問題です。

 (参考までに、私が今住んでいる部屋はもし買うとすると、台北中心部のエレベーターなし住宅ビルの4階、築40年超、3LDKで5000万台湾元=約2億円とのことです。数年前に聞いた価格なので、今はもう少し価値が上がっているかもしれません)

 なので、「いつかのタイミングで日本に帰国しないといけないな」とはずっと思ってきました。

 でも、「今帰りたいか?」と聞かれれば、答えは「ノー」です。やっぱり台湾生活は楽しいし、やりがいを感じられる仕事ができているのが大きいです。

仕事面での変化があった矢先に

 これは今まで書いたことがなかったのですが、仕事の面で昨年末、ちょっとした変化がありました。

 私が勤める会社はわりと古風な会社なので、外国人は原則契約社員という雇用形態をとっていて、私もこれまで7年間ずっと契約社員だったのですが、昨年末、突如として正社員のオファーを受けました。

 会社の給与制度上、私の場合は正社員1年目は去年より給与総額が減ってしまうというデメリットもあるのですが、長期的に考えるとプラスになるし、「何かあった時に休職できる」というのが大きい利点に感じました。

 実は、今までにも何度か上司が私の正社員登用を会社に掛け合ってくれたことがあったのですが、いつもすぐに却下されていたのが、今回はなぜかトントン拍子に運び、上層部の人から直々に「もし希望するのであれば、長くいてもらえればいいと思っている」と声を掛けてもらえたのも嬉しく、オファーを受けることにしたのでした。

 ちょっと余談が長くなりましたが、正社員になった一つの理由に「休職できる」というのがあったとはいえ、「家族の事情での休職」を自分ごととして現実的に考えていたわけではありません。

 それに正社員になるに当たり「少なくとも3年は今の会社で働こう」とも考えていたので、「今はまだ日本に帰りたくない」というのが正直な気持ちです。

 実家から心配な連絡を受けた際、家族は「kuroqieは仕事に専念して下さい」と言ってくれたので、私の帰国が望まれているわけでもないし、冷静に考えると私が日本に帰ったところで出来ることってあまりないので、今すぐに何かを決断しないといけないわけではなさそうです。ですが、親のことをきっかけとして、「自分の将来について真剣に考えていかないといけない時がいよいよ来たんだな」と心にずしりとした重みを感じています。

 「計畫趕不上變化」(計画は変化に追いつかない)

 台湾でよく聞くこの言葉。計画を立てていても人生、どんな変化が突如として生じるのかは誰にもわかりません。でも、突然の変化に対応できるように準備しておくことの大切さを今、痛感しています。

 恥を忍んで正直に申しますと、台湾でゆるゆる、のほほんと過ごしすぎたので、日本に帰国してちゃんと働ける自信が全くありません。帰国への不安要素をランキングにすると、私の第1位はダントツで「仕事」だということに今回気付きました。

 自分ができること、したいことは何か、そしてどうやって稼いでいくのかーということをいろいろな可能性を含めてまずちゃんと考えて、突然の変化を恐れすぎない心と力を養うことを当面の目標にしたいと思います。

 台湾生活は居心地がいいから、ズルズルと居続けてしまうのです。Twitterで時折、本帰国を決意された方の投稿を見ると、「決断できてすごいな」といつも思っていました。

 もしかしたら変化に追いつかないこともあるかもしれないけれど、「台湾でも日本でも働ける!」という自信を付けられるように自分をちょっとずつ変えていけるよう頑張ろう。そう心に誓った2022年の始まりでした。

あとがき

 サムネイルは2022年1月3日に撮影した行天宮の写真です。健康祈願をして、擲筊(ポエ占い)もしてきました。


「私は台湾に居続けていいですか」という問いに対しては1回目は「ノー」でしたが2回目は「イエス」だったので、ギリギリお許しが得られてちょっと安心しました(笑)ちなみに今はおみくじは中止になっていました。

 また、将来の選択についていろいろ情報を探す上で、最近帰国されたユーチューバーのIku老師の動画がとても参考になったのでリンクを貼っておきますね。

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