スターラックス搭乗記と桃園空港のいま〜2年半ぶりの日本〜

2020年正月の前回の帰国から約2年8ヶ月。日本、台湾共に水際措置が緩和されたので、今年7月末、ようやく帰省することができました。

私の実家は福岡にあるのですが、ちょっと気になっていた台湾の新航空会社のスターラックス(星宇)航空が福岡線に就航したので、今回の帰国はせっかくなら…とスターラックスを利用しました。

スターラックスに乗った感想とコロナ禍で初めての帰国で思ったことについて書いていこうと思います。

いつもと勝手がいろいろ違った帰国

今回の帰国はいつもと違うことがたくさんありました。

まずは交通

私は普段は空港リムジンバスで台北市内から桃園空港に行っていたのですが、コロナ禍によって路線の運行が停止に。私にとってはこれはけっこう痛手でした。なので今回はタクシーで台北駅まで行き、空港線に乗ることに。

空港線も直達車の本数が減らされているようでした。

桃園空港の様子

搭乗便が午前10時半発とやや早めだったということもあるかもしれませんが、空港はがらんとした雰囲気。

桃園空港第1ターミナル出発ロビー。午前9時前とやや早めの時間だったためか、人はほぼいませんでした(2022年7月28日撮影)

チェックインも、出国の保安検査も、全く待つことなくスイスイ進めました。出国審査は自動ゲートを通ったのですが、いつもは完全セルフなところ、今回は係員がパスポートをかざす作業をやってくれるというサポート付き。

免税店も縮小

免税店はブランド店などは閉まっているところも多く、「見ようかな」と思っていた故宮博物院のショップもコロナで無くなった(インフォメーションで教えてもらいました)とのことで、残念でした。

第1ターミナル保安エリア内のブランドショップはほぼほぼ閉まっていて、開いているのは2、3軒ほどだけでした。カフェや飲食の売店は開いていました。

第1ターミナルの場合は、出国審査場出てすぐの場所や免税店エリア中央にあるエバーリッチの免税店は普通に開いていて、香水や化粧品、お菓子、ちょっとたお土産品などはいつも通り売ってありました。私は香水と置物を別々のコーナーで買ったのですが、両方とも店員さんがめちゃくちゃ親切だったのが印象的でした。香水は好みを基にいろいろおすすめしてもらい、置物も「かわいいな〜」と思いながら眺めていたら、商品について詳しく説明してくれました。

桃園空港保安エリア内免税店
お菓子はいろいろ選択肢がありました

ちなみに買った置物はこれ。

澎湖の玄武岩を使って作られたふくろうの置物です。手作りなので、一個一個大きさも形も柄も違います。

ちょっと小さめなこの子と目が合ったので、お持ち帰りすることに決めました。といっても祖母へのお土産で私のものにはならないのですが。

店頭に並んでいたふくろうの置物たち。みんな顔、形、模様が違ってかわいい。

スターラックス搭乗記

スターラックスは第1ターミナル利用です。ちなみに、私は桃園メトロ空港線を利用したので、台北駅から荷物を預けられれば便利だなと思っていたのですが、スターラックスは現時点ではインタウンチェックインは非対応です。

空港へは出発の約2時間前に到着。手続きしている人は私以外おらず、とてもサクサク手続きが完了しました。

桃園空港第1ターミナルのスターラックスチェックインカウンター

おそらく、乗客は全部で20人ほど(福岡空港到着後に検疫手続きをしていた際に係員の人が業務連絡で言っていたので)。

通常なら、搭乗は座席クラスやエリアごとに順次案内されていましたが、今回は最初から全ての人が乗れるようになっていたのも新鮮でした。

搭乗待合室入口
待合室には搭乗予定時刻の30分ほど前に到着したのですが、がらんとしています

福岡便は通路1本で左右3列ずつのナローボディー機。エアバスA321neoです。

客室内は茶色を基調としていて落ち着いた雰囲気。以前、台湾茶香水ブランドの「P.Seven」とコラボした機内フレグランスを採用したとのニュースを見ていたので、どんな香りだろう?とちょっと気になっていたのですが、香りは正直よくわからず…。ただ、お手洗いのハンドソープはとてもいい香りでした。

印象的だったのは機内安全ビデオ。モンスターズインクみたいな雰囲気で楽しく見られました。(↓公式チャンネルで公開されていました)

機内エンタメのインターフェイスや機内誌もスタイリッシュ。ブランドイメージが統一されているのを強く感じました。

スターラックス機内誌。この時は福岡特集だったのでちょっとうれしい気持ちに。

機内食

機内食は海鮮ビーフンでした。

機内食は事前にアプリ上で選べるようになっていたのですが、福岡便は残念ながら選択肢が一つしかなく…。

機内食
座席モニターで紹介されていたお品書き

でもこのビーフン、いままで食べた機内食の中でトップクラスに美味しかったです。

エビやイカがたくさん入っていて、沙茶醬がいいアクセントになっていました。これは普通にまた食べたい。近くの飲食店で出されてたらリピートするレベル。でも、沙茶醬って日本人にはあまり慣れない味なので、食べ慣れない人にはどうなんだろう?というのはちょっと気になります。

今回は機内食が配られる時には特に飲み物サービスはなく、食後の「Coffee or Tea」しかありませんでした。食事が終わった後に座席モニターをいじっていたら、機内で提供する飲み物メニューを発見し、そこにはいろいろ書いてあったので、もしかしたら言えば出してくれたのかもしれません。

そして、座席モニターで紹介されていたこのオリジナルカクテルがめちゃめちゃ美味しそうでした。公式ツイッターを後で確認したところ、全クラスで提供しているそうなので、帰りの便でチャンスがあったら頼んでみたいと思います!

機内で提供されているらしいカクテル

思ったより乗客が少なく、私の横と前後の計8席は空席だったので、安心して機内食を食べることができました。

座ったのは右側の席。途中で長崎の海岸線などが見えて興奮しました。

機内から見えた有明海

福岡空港に到着

福岡空港には定刻よりやや早い12時半ごろ到着。機内が駐機場に着くと「係員が乗り込んで検疫の検査をします。そのままお座席でお待ち下さい」といった内容のアナウンスがあり、「えっ、機内でチェックするの?」と思っていたら、数分後に「降機できます」というアナウンスが。機内でしばらく待つと思っていたのでもたもたしてしまい、降りるのはほぼ最後になってしまいました。

空港検疫で必要な「MySOS」は登録完了済みで青色になっていました。携帯を持っていない人はWebの登録画面を印刷したものでもいいと公式サイトに書いてあったので、Wi-Fiを繋げないでいいようにと思って紙で印刷して持っていったのですが、1つ目の関門で「紙はダメ。アプリを開いて」と言われ、ウェブにログインして画面を見せました。

厚生労働省の入国・帰国者向け検疫サービス「MySOS」。全てパスポート情報やワクチン接種情報、コロナ陰性証明書を全て登録すると、20分ほどで青(=登録完了)になりました。

他の空港はわからないのですが、福岡空港は検疫の関門が3つくらいあって、けっこう歩かされた印象です。最初に右の端に行って、その後また左の端に行くみたいな感じ。

ただ、ここも同じ時間帯に到着したのは私が乗っていた便だけだった模様で、検疫手続きの待ち時間はゼロ。

検疫手続きと入国審査を終えて、手荷物受け取り所に来た時には、荷物がターンテーブル上を回っているどころか、全ての荷物がターンテーブルから降ろされて床に並べられていました。

さらに、乗客が少なくて荷物も少ないためか、自分のスーツケースを持っていこうとしたら、検疫犬に1個ずつ荷物の匂いをかがれ、さらに係員に「肉製品や果物はお持ちでないですか」としっかり聞かれました。これも初体験で新鮮でした。

結局、到着から外に出るまでにかかった時間は30分ほど。

検疫手続きの時間はかかりましたが、機内預け手荷物を待つ時間が短縮されたので、プラスマイナスゼロといったところです。

福岡空港国際線ターミナルも福岡銀行のATMエリアが閉鎖されていたり、ショップが閉まっていたり、一部改装工事がされていたりと、コロナ前とは全く違った雰囲気。

夏休みなので渡航者が少しは増えてるかなと思っていたのですが、思ったより少なくて、まだまだコロナの影響は続いてるんだなぁと肌で感じました。

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